入院費の支払いについて
<お金を預かった。>
前号の機関誌でもお伝えしましたが、Aさんの金銭類は貸し金庫に預けました。となる
と、入院費を支払うたびに貸し金庫を開けに行かなければならない、というリスクがあり
ます。ということで、以下のような方法をとりました。
お金を事前に預かって、支払いを代行するという方法です。
<支払い代行をするために・・・>
まず、X病院の主治医及びソーシャルワーカーさんに手術費用等でいくら位になるのか
をお聞きし、その金額より少し多めに預かることにしました。食費や部屋代などは保険対
象にはなりませんし、自宅の光熱水費などもあったためです。
Aさんと一緒に銀行に行き、Aさんの通帳からセンタースタッフの通帳へお金を移しま
した。その際、支払いを代行する旨の文書をお互いに取り交わしました。この文章は、法
的効力のあるものではなく、Aさんとスタッフ間でやり取りしたものです。
<嗚呼・・・勘違い!>
そして、入院費の請求がきました。・・・・みて、一同唖然としました。109万円。
予想をはるかに越える金額でした。
本来、入院費の請求が来た段階で高額療養費の申請をします。でも、高額療養費のお金
はあとで戻ってくるので、とりあえずは請求分全額を払わなければいけません。
さらに、私たちは勘違いをしていました。それは、入院費は全額重度心身障害者医療
(いわゆるマル障)で適応されると思っていたのです。県外の病院の場合は、償還払いだ
とは聞いていたのでどちらにしろとりあえずは全額払わなければいけないことに変わりな
いのですが。ですから、手術をした月の請求書がきた時点で障害福祉課に連絡をし、
「109万円かかった」ことを伝えました。
え!!障害福祉課の職員も驚きます。それは当然。職員は、高額療養費の申請をした後
の金額だと思っているからです。その後、話しを進めていく中で高額療養費の申請をして
いないことがわかり、その後慌てて申請に行きました。
<そして、入院費の支払い>
私たちとしては、さまざまな手続はしても109万円は支払わなければと思っていたの
で、どうしたらいいのか・・と思っていました。しかし、申請をしてからしばらくして病
院から高額療養費適応後の新たな請求書をいただきました。
あれ?全額支払わなくてよかったの?
結局、高額療養費適応後の自己負担は約35,000円を支払い、その領収書と高額療養
の通知書とともに今度は重度心身医療(マル障)の申請をします。
・・ということで、実質自己負担はありませんでした。
文章だけでは、支払いの手順がわかりにくいと思いますので、概略のみ図でお伝えしま
す。詳細については、各市町村役場等の窓口でご確認ください。
Aさんの入院費支払いの経緯
(高額療養・重度心身医療適応)
病院からの
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