Aさんの思い:この1年を振り返って 最終回
<Z病院に到着>
Z病院へ到着して、緊張がどれほどに張り詰めていったであろうか、心臓の鼓動が高まっていった。
こんな気持ちは何年振りだろうか(20年ほど前に全国大会【※全国大会というのは、Aさんが以前
されていたスポーツの大会のことです。】へ出て以来の心臓の鼓動の高まりを感じていた。)
病衣に着替えしばらく付き添いの方との歓談をして、入院中の荷物も片付けてもらい、
センター:「じゃあ、仕事もあるし帰るね、また来るし心配しなくていいよ。」
わたし:「今日の一時をありがとう、このことは一生忘れないから」
センター:「そんな縁起でもないこと言われんなま、まだ手術もしてないのにそんなこと言ったら駄
目だなか。」
と言って帰っていかれました。(自分の心の隅に寂しさを感じたのであろう。)
わたし:「あ~、またベッド安静かよ」と心の中でつぶやいた。
(そのときの状態は手も足も動かないからである。)
<使い易いナースコールへ~素早い対応>
しばらくしてから、看護師さんが来られた。ナースコールの説明であった。
現物を見て言ったことは、
わたし:「今のこの手じゃ押せないのですが・・」と言ったら、
看護師さん:「ちょっと待っていてね」と言われ戻っていかれました。
わたし:「どうするのだろう??ナースコール押せなかったら。」しばらくしたら
作業療法士さん:「O.T(作業療法士)のものですが、Aさんですか?。実は、ナースコールのこ
とをお聞きしましてうかがった者ですが。どんな状況か知りたいのと、大きめのナースコー
ルをふたつ持ってきましたが、押さえてみてください。」
と言われ、押さえても力が入らず、
作業療法士さん:「分かりました代わりのものを探してきます。しばらくお待ちください。」
と言い戻っていかれました。
わたし:「この病院なんちゅう対応が早いがんよ。」と心の叫び。
しばらくしてから、
作業療法士さん:「お待たせしました。」
という声でホッといたしました。
作業療法士さん:「これなら大丈夫。今から試験的にやってみるから、看護師さん呼んでくるから待
っていて」
看護師さんがふたり病室に入ってこられた。ベッドに装着してあるものを見られて、
看護師さん:「これ何ていうもの?」と聞かれ
わたし:「正式名は知りませんが、博物館に展示してある恐竜の化石みたいから『恐竜の化石』と言
おうか?」
看護師さん:「そう言われればそう見えるわ、すごい上手な表現されますね。」
と言う会話をしていたら、作業療法士の方が来られ、試験的に使用することになり看護師さんがふ
たり配置に付かれスッタフセンターには「○○号室の△番ナースコールの試験使用いたします。」
との連絡も敏速に行い、何も支障はなく終わり、
作業療法士さん:「入院中はこれを使って行きましょう。」
と言われナースコールの使用も解決をいたしましてホッとして、
わたし:「ありがとうございました。」
と言うと笑顔で持ち場へ戻っていかれました。
(後に分かったことなのですが、正式名はタッチセンサーです。)
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