【池永先生】
温度に敏感になるというのは、あると思います。首の悪い人・脊髄の悪い人は暑くても
寒くても調子が悪いという方は多いから。特異なことではないと思います。皆さんそうだと
思います。脊髄の機能が落ちますと体温調節はしづらくなりますね。発汗機能なども落ち
ますから。発熱が起こったり、寒かったら寒かったで極端に寒くなったり。そういう症状は
脊髄に障害のある方には多いと思います。
【主催者】
確かに今、温度にすごく敏感になったなぁ~って平井さんも言ってて、それは手術をし
た後の症状として出てくるのかなって感じてるのです。私たちだったらとても暑いのに、
平井さんは寒いって言っていることがあります。
そういう意味でも、今夏場でこういうふうにしていますとか、これから冬場に向かう中で
体温が敏感になってきてどういうふうにしてるの?というような意見交換の場は持てたら
いいかもしれないですね。
私から聞きたいのですが、今日参加しておられる人のなかで、手術をして17年目の方
が来ておられるのですが、術後の経過とか先ほどの質問にもありましたが温度に敏感に
なったことなどについても聞いてみたいのですが。
【脳性麻痺の当事者の方:Dさん】
私が手術をしたのは17年前で、まだ私自身、二次障害という言葉すら知らなかった時
なんです。生まれた時からずっと診てもらっていた先生がよかったというか、その先生の
指示で治療があって、私の場合は1度、25歳の時に指先がしびれてきて、それを整形の
医師に伝えたら「もう、来たか」と言われた。その時は意味がわからなかったのですが、
今思えば、二次障害がきたかということだったんだろうなと思う。それから、手術したのは
4年後くらいなんですが、進行をとめるだけの手術だったらしいと今の話しを聞いていて
思っています。
今、私はこうやって車椅子に座っているんだけど、その当時はそれもできない状態だっ
た。その当時、執刀した医師から「早く(手術)しなきゃこれ以上(症状が)進むと命に関わ
る」と言われたので急いで(手術を)した。
先ほどから平井さんたちが言っている話しですが、術後すぐはしびれ・痛みは取れるの
ですが、これがまた戻る場合もあって、私は戻った人なんです。手と足がしびれています
。日によって違うこともありますが、まぁ日々付き合っております。また、意見交換会がで
きたらいいなぁとは思いますね。
【主催者】
ありがとうございました。
先ほどからも言っていますが、この講演会を企画した時から二次障害のことについて当
事者の人たちが集まって意見交換をできる場を持ちたいと思っていたのですが、今日参
加していただいた皆さんからもそのようにおっしゃって下さったので、できるだけ早い段階
で意見交換の場を持ちたいと思っています。
今回が最終回です。このような講演会が企画できたことを本当に感謝
しています。池永先生、竹内さん本当にありがとうございました。
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