【二次障害の手術をされた方の家族】
 痺れとは違うのですが、冷たく感じるということもですか?

【池永先生】
 あります。初発症状というのは必ずしも100㌫主症状(【手のしびれ、知覚障害、疼痛 】、【歩行時のだるさ、上肢の脱力】、【上肢※巧緻(こうち)運動障害】【歩行障害、転倒 】)に当てはまるわけではなく、個人差もありますので、まれに足から(症状が)でる人も いらっしゃいます。また、それまでしびれも何も無かったのに突然肩が上がらなくなって 発症する人もおられます。それは、言ったらきりが無いのですが、ある程度頻度が高い 症状をこのような講演の場でお話ししています。

【二次障害の手術をされた方の家族】
 手術後まもなくは、症状も和らいだのですが、その後も手術前の症状があったりなか ったりするものなのですか?

【池永先生】
 あります。症状の波があります。季節により、日によりいい日もあるし悪い日もありま す。これは、皆さん言っておられます。その辺の情報は、患者さんの交流会などで「私 もそう。」「俺もそう。」という話しになってくると、「ああ、そうか」とほぐれるというか、ガ ス抜きができるという人もいます。皆さんと話しを重ね、そんなもんなんだということが 分かっていただけると、症状が和らぐわけではないけど気楽になるかもしれませんね。

【二次障害の手術をされた方の家族】
 手術後のリハビリについて、自宅でリハビリをするように言われたが、どの程度行え ばいいのか。

【池永先生】
 目安としてですが、リハビリ疲れでしんどくなり、翌日のリハビリをぐっと減らさないと いけないというのだと、やり過ぎかとは思います。ちょっと疲れているという程度ならい いですが。もちろん個人差もあります。

【主催者】
 確かに、当事者同士のつながりがないと、痛みや痺れがあった時に「自分だけがこん なにしんどいのか」と落ち込んでしまう。頚髄症を学びあう会さんは、定期的に学習会 もされている。「自分だけじゃないんだ」と思えれば、気休めかもしれないけれど少し楽 になったり、「なんかしんどいな」「何かいつもと違うな」と思った時に「あの人に聞いた ら何か分かるかもしれない」ということがどこかにあるだけでも気持ちが落ち着くかもし れない。
                             ー次号に続きますー


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