HSK 
遊ぼうよ
NO.42


校外学習の受け入れをしました
高志養護学校高等部2・3年生


5月25日(金)自立セ活体験室まちなかにて食事をしました。
2007年度 自立生活支援センター富山

総会を開催しました


 5 月1 3 日午前1 0 時より富山県民共 生センター( サンフォルテ) 305 号室 にて法人の総会が開催されました。 正会員1 4 名中8 名が参加し決算・予算 について各部門ごとに報告を受けた 後、質疑応答がなされました。

 現在、法人が抱えている様々な課 題についての意見・提案が出され、 終了時刻ギリギリまで討論が続きま した。

 当日出された意見等については理 事会で詳細を検討され、よりよい方 向を目指していくこととなります。


-2006年度年間会計-

部 門            年 間 会 計


本 部           2,560,102
支 援 事 業       10,161,840
生きる場センター   17,255,680
ま ち な か        3,674,190
(助成対象)       (2,375,000)
(助成対象外)      (1,299,190)

合 計          33,651,812


脳性麻痺による二次障害
(手術そして転院)
平井誠一

 脳性麻痺の二次障害によりかねてから頸椎を痛めていた平井さんですが、その悪 化が著しくなり、4月の中旬に入院・手術をしました。

 入院から2ヶ月が過ぎ、その間の状況や心境を綴ってくれましたので皆さんにお 伝えしたいと思います。

 二次障害については、以前に【身寄りのない人の入院・保証人支援】の観点から お伝えしてきましたが、今回は【二次障害の症状の経過等】が中心の報告になると 思います。

 この報告は手術直前からになっていますが、手術前からの経過については当セン ターブログ(http://blog.goo.ne.jp/cil-toyama/)に掲載しています。  関心のある方はまたご覧下さい。(携帯からもパソコンからもご覧頂けます。)

手術前の検査

 血栓の検査が手術前に行われました。車いすに乗っていてもベッド の上で寝ていても血栓ができる可能性があり、手術前に両足に血栓が ないか検査を受けました。

 両足にエコーをかけて調べるもので検査の時にベッドに寝ないと調 べられないと言われましたが、検査技師の人が車いすがリクライニン グになるのであれば車いすのまま検査できますと言われ、車いすに乗 ったまま検査することになりました。

 検査は太もものつけ根からふくらはぎ、さらにはくるぶしの辺まで エコーで調べられました。

手術日当日!!

 手術室には車いすのまま行きました。手術室のベッドに移り着替え をさせられ、そしてマスクをしました。しばらくたつと意識がなくな り目が覚めたら手術が終わって名前を呼ばれていました。
 手術中のことは全く覚えていません。名前を呼ばれて確認がとれて から手術室からベッドにのせられ個室に運ばれてきました。

 麻酔がかかっているのと痛みがあるので記憶は定かではありません が友達やきょうだいが来ていることは何となくわかりました。
 酸素マスクをつけられていたので口がカバカバに渇いていました。 水分とかは翌日でないと取れないと言われたことを覚えています。
 酸素も翌日までつけておかないといけないと言われたことも何とな く覚えています。

 夜の付き添いは2日間だけついてもらい個室には8日間位いたような 気がします。

手術の内容

 手術の内容は首の頸椎の2番から7番までを固定し、その間の頸椎を広げ るための手術が行われました。また骨盤から移植のための骨を削って首に 移植されました。

 3,4日はとにかく痛みがひどくきつい日々を送っていました。さらに自 由に寝返りをしてはいけないことになっており、看護師さんに寝返りをさ せてもらうので結構しんどい毎日でした。
 翌日から食事がありましたが、重湯からはじまりましたが、起き上がり が45度までと制限され横向きで食べるのも初めてだったのでこわごわと食 べていました。少し嚥下障害が出ていたため飲み込みにくく自分の中でも 怖いという思いが強くありました。

いよいよリハビリが始まる

 さて翌日から軽く身体を動かすためのリハビリが行われ始めました。 あまり記憶として定かではないのですが、4日後頃からリハビリ室に出向 いてリハビリを受けるようになっていきました。起き上がる角度も日々4 5度から60度まで起きていいよと言われましたが、なかなかそれがしんど くて出来ませんでした。
 医師からは車いすに移ってパソコンでもしなさいと言われ、早くベッ ドから離れて座るように促されました。

個室にいての孤独感

 個室だったので誰も呼ばない限り人が来なかったのでiPodで音楽をか けて過ごすようにしていました。少し個室にいると孤立感を感じるよう になり早く元のいた4人部屋に戻れたらいいなというふうに思っていま した。 
 個室にいる時にも毎日友人が来てくれていました。その事がすごく孤 立から救われたような気がします。
 看護師さんからもうそろそろこの個室を空けてもらわないといけない ので明日元いた部屋に戻りますと言われ、とてもうれしく思いました。

個室から4人部屋へ・・そして転院

 4人部屋に戻った日は以前から入院しておられた方が2人仮退院される日 でした。
 このあたりから自分で溲瓶を使っておしっこをしたりとか食事がスプー ンを使ってできたりとか、はみがきも何とかできるようになりました。
 リハビリではベッドから車いすに移乗するための練習や歩行練習が行わ れるようになってきました。
 手術後も2週間目には医師の方からそろそろここから出て行くことを考え てくださいと言われました。
 いろいろ考えた上で手術後3週間目に富山の病院に転院することに決め、 そこでリハビリをすることにしました。

富山に戻って

 富山の病院に転院してもうじき3週間たとうとしています。最初は体力 がないので毎日生活していくことがやっとでベッドから起きて車いす生活 を長くしないと体力がつかないと思い、少し無理もしましたが、そのこと が夜寝るときにしびれや痛みとして症状が出てきてなかなか寝れない状態 に陥りました。
 前の病院から睡眠薬を服用して寝ていましたが、どうも睡眠薬が効かな いような感じがしていたので睡眠薬を飲まないようにし、身体に無理をか けないようにして病院生活を送るように変えてきて、やっと以前よりも睡 眠薬を使わずに寝れるようになってきました。

枕やマットが痺れや傷みに影響する

 もう1つは病院が変わりベッドのマットの堅さ、枕の問題などがあり首に直 接影響がきてしびれがひどかったり、痛みが走ったりしてマットと枕の関係 を自分でいろいろ試しながら自分の身体にあったものを今やっと近づいてき て眠れるような感じになってきました。
 今までこんなにベッドのマットや枕について直接痛みやしびれを感じて悩 むことが少なかったので首の手術を受けることはこんなにも影響するのだと いうことを身をもって実感しています。

身体の変化

 手術後、自分の身体が変わってきていることが実感としてよくわか ります。首を固定するためのコルセットを現在つけています。手術直 後は緊張がそんなになかったのであまり問題もなかったのですが、日 々が経つにつれて身体の緊張が戻ってきてコルセットが擦れるように なってきました。
 また以前緊張が強かったため、右足がつまさきで歩いていてそんな に感じなかったのですが、手術後緊張がとれ、右足と左足の長さが違 うため以前のように立つことや身体を支えることが難しくなってきま した。

また現在も少し食べ物を食べたときに飲み込みなどに少し影響がある ため食べ物や飲み物を飲むときに気をつけるようにしています。
 よく言われるのは食べ物や飲み物が肺に入っていって肺炎を起こし てしまうという誤嚥性肺炎を気をつけるようにと医師の方から言われ ていたため、今もできるだけ気をつけながら飲食をしています。
 病院では毎食毎に歯を磨くように指導されています。これも誤嚥性 肺炎を防ぐために行われているものだと思います。

復帰に向けて

 術後1ヶ月が過ぎました。首の手術したところがしっかり固定され るまで3ヶ月くらいかかると言われています。その間、今しているコ ルセットはずっとつけておかなければなりません。私の頭は右に傾斜 していってしまいます。緊張すればするほど右への傾斜が強くなって しまいます。

 こうした中で首ができるだけまっすぐに固定されるようにしなけれ ばいけないのですが、どこまで自分がリハビリや日常的な生活の動作 を行えばいいのかということに悩まされています。自分でやればやる ほど右への傾斜が強くなりよくない状態になっていってしまうことが あり、しかしもう一方で動かさないと筋力がつかないという問題もあ ります。あせらずに少しずつやっていくしかないのかなと今は思って います。

 復帰したいと思っていますが、少しずつ病院でも職場の人たちにも 来てもらい会議をやったりとか相談にのったりとかしてきています。

自立生活体験レポート3
 
昨年の10月に、約10日間自立生 活体験をされた方の感想です。
 数回に分けて、掲載していきます。



 この日から本格的な体験が始まった。1日目は生きる場センターへ訪問 。この生きる場センターとの出会いがなかったら、今の自分はなかったと 思う。

 当日は秋晴れで天候も良く、電動で生きる場センターに行くために総曲 輪で市民病院行きのバスに乗った。市民病院から生きる場センターまで数 分の距離なのに、どこで道を迷ってしまったのか、墓場の近くで迷ってし まったので電話をして迎えに来てもらった。いつもなら楽に行っていたの に。

 今回生きる場センターに来たのは、まだ介助者が決まっていない日の介 助者を捜すことが目的だった。でも、生きる場センターの職員は働いてい て勤務時間が終わっても仕事があるので無理なようだった。
 それで、その日は介助者の話しをすることもなく、皆さんの作業風景を 見ていた。利用者のCさんに介助依頼をしてあったが「2,3日返事を待 ってくれ。」と言われ、日曜日の夜の介助者が決まっていないのを不安に 思いながら、生きる場センターを後にした。

 そして、帰る時間。もう、あたりは日が暮れて真っ暗になった歩道を歩 いて、途中で家電量販店に寄って帰ってきた。
 今日と明日はDさんも宿泊するので、7時頃に着いた。僕は先に夕食を 済ませ寝ることにした。昨夜までは毛布がなく寒かったが、今日から毛布 が来て暖かく寝られそうだ。介助者に着替え、おむつを当ててもらって寝 てしまった。

 翌日の朝は、いつものようにK君が起こしに来て、車椅子に乗って朝食 の場所に着くとDさんに「今日はゴミ捨てだよ。」と言われてビックリ。 以前ように介助者に任していたが大間違いだった。でも、今回K君と一緒 に近くのゴミ収集場までゴミを持って行くことが出来てすがすがしい気持 ちになった。

障害者の起業人 聞いてみよう!

-働く場の作り方-④

-りーぶる・ライフより転載-
( 当センターのブログです
今回は、この現実社会の中で障害者が働いていくためにはどうしていかなくてはいけないのか  そういった視点からの戸田さんのお話しです。

 (この現実社会の中でITだとか起業だとかで、障害者が働くということは難しい)
 だから、どうするかということを考えないといけない。 働くということで言えば、作業所なんかもある。

 作業所は働く場所とも言われているが、正直なところ、かなりオブラートに包んでいる。 自分も岐阜 で作業所に関わっていたし、代表も務めてましたから分かっています。 自分の仕事をやりながら、「場 づくり」を手伝ってきた。

 働くと言うことは、それによって得られるものがないといけない。
・充実感…作業所にはこの充実感はある。
・対価…お金、給料 最低賃金を保障している作業所はほとんどない。 極めて少ない。

今の作業所では、給料という考え方は問題外。 →働くと言うことに対するシビアな見方が弱い。

  働く→充実感と同時に生活を維持するための資金を獲得する。 より充実した生活をするために 少しでも賃金を上げたい。
  という意欲が湧く。

働きたいと思っている障害者はいっぱいいる。
しかし、その働きたいというイメージがぼんやりしている。
障害のない人が働きたいと言ったときには働くことの充実感よりもお金が先。 フリーターの人でも、1 0円でも高いバイトがあればそこに移ったりもする。

障害者が働くと言った時には、お金よりも働けるということ、行ける場所を探す。
しかし、受け皿がないから作業所になる。お金がいくらもらえるかというのは2の次3の次。
また一方では、最低限20歳を過ぎれば年金があるし、「まぁいいや」 みたいなところも現実にある。

でも、「働く」ということの第一は一般的にはお金。
 このことに対して、シビアになれるかどうか。
 お金を獲得することにシビアになれるかどうかが、働くということに対する自分の意欲、意志と大 きく影響していると思う。

また一方では、最低限20歳を過ぎれば年金があるし、「まぁいいや」 みたいなところも現実にあ る。

 でも、「働く」ということの第一は一般的にはお金。 このことに対して、シビアになれるかどうか お金を獲得することにシビアになれるかどうかが、働くということに対する自分の意欲、意志と大き く影響していると思う。  

ー続きは次号に掲載しますー


ご協力よろしくお願いいたします。
◆2007年度会費納入等のお願い

日頃より、当法人の活動にご理解・ご協力いただき心から感謝申し上げます。
私たちは、作業所、相談事業、グループホームの事業を行っています。
 それぞれの事業では、作業所の富山生きる場センターは23年目、相談事業の自立生活 支援センター富山は8年目、グループホームの「まちなか」は3年目を迎えます。
 私たちとしても、障害者福祉における活動に今後もますます尽力していきたいと考えて おります。どうか、私たちの活動の趣旨にご賛同頂き、下記の内容にご協力いただきます ようお願い申し上げます。


これは請求ではございません

①正 会 員(個人)年会費  5000円
②正 会 員(団体)年会費 10000円
③賛助会員(個人)年会費 3000円(一口以上)
④賛助会員(団体)年会費 5000円(一口以上)
⑤利用会員(個人)年会費 3000円
⑥利用会員(団体)年会費 5000円
○機関誌年間購読料(「遊ぼうよ」)1200円/年

*発送の都合上、納入頂いている方にも振込用紙を同封しておりますが 重ねてお納め下さる必要はございません。

当センターの主な動き

〈この間の活動報告

3月16日(金) 事業者説明会出席   (サンシップとやま)
3月17日(土)~18日(日) ゆめ風基金総会出席  (大阪市)
3月24日(土) 第15回講師派遣『羽咋市車いす友の会ゆうゆう』
                    (コスモアイル羽咋)
3月31日(土) 能登半島地震ボランティア  (穴水町・門前町)
4月2日(月)  まちなか会議         (まちなか)
4月11日(水) 富山福祉移動ネットワーク世話人会出席
                   (サンシップとやま)
4月21日(土) 送迎依頼            (富山市)
4月24日(火) まちなか会議         (まちなか)
4月28日(土) 第1回理事会     (りーぶる事務所)
5月13日(日) 2007年度総会      (サンフォルテ)
5月15日(火) 富山福祉移動ネットワーク世話人会出席
                      (サンシップとやま)
5月17日(木) まちなか会議         (まちなか)          ケア会議
5月25日(金) 校外学習受け入れ『高志養護学校』
                (自立生活体験室・まちなか)
5月30日(水) 第2回理事会       (高志リハビリ病院)
6月6日(水) 自立生活プログラム(個別) (富山市内)
6月9日(土) 拡大理事会      (りーぶる事務所)
6月13日(水) パソコン教室     (りーぶる事務所)
6月21日(木) まちなか会議      (まちなか)
6月23日(土)~24日(日) 自立生活体験 (自立生活体験室)
6月26日(火) パソコン教室  (りーぶる事務所)

編集後記
 梅雨入りしたのに、あま り雨も降らず畑の野菜の出 来が心配です。
 今号は、平井が脳性麻痺 の二次障害について少しで も多くの人に知ってもらい たいと書いたものを載せま した。
 これからも随時報告して いきたいと思っています。
 今年の夏は、たいへん暑 くなるそうですので、くれ ぐれも水分補給をお忘れな く


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