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第2回 障害者自立支援法案 連続学習会
八柳卓史さんを迎えて 講演会開催
自立支援法案はここが問題だった
~介護保険統合に備えて
 11月13日、サンシップにて「第2回 障害者自立支援法案連続学習会」を
開催しました。今回は「全国障害者解放運動連絡会議関東ブロック事務局長」
である八柳卓史さんをお迎えして、10月31日に成立した自立支援法について
お話を伺いました。
 最初に、グランドデザインの出て来た経過について、2000年の介護保険施
行に伴い支援費制度が平成15年4月から始まり、それを踊り場として平成18
年から介護保険に統合していこうという目論見があったようだというお話し
から、支援費が一定の成果をあげて厚生省の予算の見込みを上回ったため、
純粋に財源不足から今回の自立支援法につながっているのだそうです。グラ
ンドデザインの基本的視点として、①国のお金は出さないで市町村に責任を
転嫁する。②一般就労の脅迫、働かなくてはいけないと言うこと。③自立支
援法の本丸は、給付の重点化(満遍なく出さない)・公平化(地方自治体間
の格差の縮小、多く出している自治体の水準を下げる)制度の効率化・透明
化(透明化という名の画一化)であることを話されました。自立支援法の政
省令の出る時期について、早くて2月遅くて3月に出るのではないか。支援
費制度の時は3月20日過ぎに最期の政省令が出た。議論になるのを恐れて土
壇場にならないと出さないだろうとのことです。
 今回、運動面で一番心配なのは障害種別によって自分の利害だけを追及し
てしまっていることだそうです。障害を持つ仲間がバラバラにされてしまう
のではないかという危機感をもっているそうです。社会的自立よりも経済的
自立を求める傾向にあるけれど、働くということの意味を考えないといけな
い。地域で生き生きと暮らしている障害者もたくさんいるのだからとも言わ
れました。自立支援法の問題点として、障害者個々人がどんな生活を望むの
かを考えられていない。生き方によって介護量は変わるはずなのに障害程度
により一律に考えられてしまっている。どんな障害であってもどう生きたい
かによって変わるはず。機能、能力だけで介護の質と量を決められてはなら
ないということも言われました。
 当日は県内外から30名近い参加があり、「自分はどうなるのか」という不
安を訴えられる方もおられました。
 現在、政省令がつくられている最中ですので今後の厚生労働省の動きにも
注目し、随時情報を提供していきたいと考えています。当センターのホーム
ページでも公開する予定です。
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