ピアカン

 ピアカウンセリング集中セミナーに行って収穫だったのは身体障害者の苦悩を
少しだが知ることが出来たことだ。障害者と健常者には壁がある。人生の途中で
障害者になると多くの人は昔の自分のイメージが残りプライドが捨てきれず苦悩
する。それまで障害者は自分とは全く切り離されたものだと感じていたのだ。
 健常者は障害者の実態を想像できない。一度自分が障害者になったことを考え
てみて欲しい。実際、障害者は隔離されていて実態が見えづらい。一昔前ヨーロ
ッパから来た人が日本の障害者は一体どこで生活しているかとても不思議に思っ
たそうだ。今でこそバリアフリーやノーマライゼーションが謳われているが昔は
施設で暮らすことこそ障害者のためだとされていた。障害者の家族もそれを待ち
望んでいた。しかしそれは障害者を社会から包み隠してしまった。
 私の母親の頃は差別はあったが障害者も当たり前に社会の中で暮らしていたと
いう。その中でふれあい少なくとも同じ社会で暮らす一員としてみられていた。
 実際私も姉が精神障害者になる前は自分には関係のないことと考えていたしセ
ミナーで身体障害者の話を聞くまで知らなかったことも多かった。少なくとも差
別してはいけないことを頭では分かっていたが実際はそれ自体が差別である。し
かし付き合う機会がないから頭だけの理解しかできない。精神障害者も三十万人
以上が入院して隔離されている。今、脱施設化が指針として打ち出されている。
社会で受け皿をつくろうというものだ。
 無意識の差別があるのは今の状態だと避けられないがそれが差別なんだと気が
付ける、ふれ合う機会が増えればいいなと思う。
 ふれ合えばいつかは分かり合える。楽観的だがそう信じたい。    (空)

ご協力ありがとうございました
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 山脇惇 様
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 田中郁代 様
 チャレンジドショップ 様
 (他3名)