講 演 会
参加費無料

ポリオの二次障害(ポストポリオ)
知っていますか

●ポストポリオの症状とは●

 50~60歳前後に達して手足の筋力低下、しびれ、痛みなどがあり、
日常生活ができなくなってきたと感じられる方に!
 ポストポリオの症状としては筋力低下(筋肉が弱くなった、力が入らな
くなった)と筋萎縮(筋肉が痩せた、筋肉が細くなった)が多いですが、
筋肉痛、関節痛、筋線維攣縮(筋肉内の筋線維がぴくぴくと細かく動く過
敏現象)、びりびり感など、多彩です。冷感(障害のある手や足を氷のよ
うに冷たく感じる)、感覚鈍麻(感じが鈍くなる)、腰痛、全身倦怠感
(全身がだるい)を自覚する人もいます。ポストポリオの諸症状は、後遺
症のある同じ手や足に現れることが多いですが、他の手足に発現すること
もあります。
場所:2015年29日(土)


会場:県民会館702号室


テーマ: ポストポリオ症候群の近況
講 師: 高志リハビリテーション病院
  リハビリテーション科 医 師
 小竹 源紀 氏

テーマ: 「全国ポリオ会連絡会」の歩みと今後の活動
講 師: ポリオネットワーク代表
・全国ポリオ会連絡会運営委員
障害者差別の禁止
解消を推進する全国ネットワーク理事
 柴田 多惠 氏

<プログラム>   
13:00受付 
13:30~13:35 開会の挨拶 
13:35~14:35 講演:小竹 源紀氏 
14:35~14:40 休憩 
14:40~15:20 講演:柴田 多惠氏 
15:20~16:00 質疑・応答 
16:00 終了 

ポストポリオ症候群はどうして起こるか

 ポリオ経験者は、後遺症をもった手足に対して一生懸命に機能回復訓練
をされた方が多く、運動マヒの残っている手足においても神経と筋肉がか
なりよくつながって、機能をうまく果たしており、その後何十年にもわた
って元気に社会生活を送ってこられています。
 このように、ポリオ後遺症のある手足の筋肉に命令を伝えている、脊髄
の運動神経細胞は、健康な人と比べると余分の神経の枝を出して長年頑張
っていますが、50~60歳ごろになって疲れを生じて、萎縮したり消滅
し始めます。またちょうど初老期に達するため、老化現象の一つとして神
経細胞が減るという事実もあります。これらがポリオの二次障害の原因で
す。
 ポリオの二次障害の際にしばしば現れる筋・関節の痛みやしびれは、追
加して出現した筋力低下のために、その近辺の末梢神経や筋・関節に余分
の負担がかかるために生じると考えられます。

共催:自立生活支援センター富山/ポストポリオネットワーク富山
住所:富山市新川原町5-9 レジデンス新川原1F
電話:076-444-3753 FAX:076-407-5557
この企画は、富山市障害者相談支援事業の一環として行います